
ゴールドコーストにあるオーストラリア政府認定のアロマテラピー・リメディアルマッサージ専門学校、Massage School of Queensland(通称「MSQ」)。
MSQでリメディアルマッサージについて学んだShioriさんに、リメディアルマッサージに興味を持ったきっかけ、MSQを選んだ理由、現地での学校生活、これからについてなど気になることをインタビュー形式で伺いました。
ーリメディアルマッサージに興味を持ったきっかけは何ですか?
Shioriさん:
大学でアスレティックトレーナーというスポーツ現場で働くトレーナーの資格について学び、在学中は4年間ラグビー部で学生トレーナーとして活動しました。トレーニング方法や怪我の応急手当などを現場で勉強する中で、「コンディショニング」が一流アスリートにとって一番重要であると感じたんです。
ある日、オーストラリアの国鳥であるEmu(エミュー)の皮脂からとれるEmuオイルを用いたコンディショニング方法に出会いました。このEmuオイルには、抗炎症作用があるため筋肉痛や打撲、傷の治癒や日焼けなどに効果があり、実際にチームのコンディショニングでも使用していました。「Emuオイルってどこで作られているんだろう?」と思い、調べているうちに「オーストラリア」という国がキーポイントになりました。
そしてさらに調べてみると、オーストラリアには「リメディアルマッサージ」があるということを知ったんです。
ーEmuオイルとの出会いが、オーストラリア、そしてリメディアルマッサージについて知るきっかけになったんですね。
そこからなぜオーストラリアに留学することを決めたのですか?
ちょうど大学卒業後について考える時期でもあったので、せっかくトレーナーの資格も取るなら、会社勤めではなくもっと自分がやりたいことを仕事にしたいと思いました。そんな思いから、オーストラリアに留学して、リメディアルマッサージの資格を取得して、それを自分の職業にする!というのが自分の中で道筋となり、目標となりました。
卒業したらすぐに渡豪したかったので、大学在学中は就活はせず、母にも協力してもらいながらオーストラリアについて色々と調べましたね。
ーShioriさんの中の「行きたい」という強い気持ちと、時間を無駄にしたくないという思いが、留学を後押ししたんですね。
リメディアルマッサージを学ぶのに、MSQを選んだ理由を教えてください。
他の学校とも悩みましたが、MSQの家族経営でアットホームな雰囲気と少人数制のクラスに魅力を感じました。英語が得意ではなかった私にとって、先生や他のローカルの生徒との距離が近い環境で学びたいと思い、MSQを選びました。
ーなぜ、シックエジュケーションにご相談いただいたのですか?
MSQに決め、次は留学エージェントを決めるとなった際、母と一緒にオーストラリアの留学エージェントについて調べました。数ある中でもシックエジュケーションさんに惹かれた理由は、代表の氏田さんが女性で話しやすいことやお写真から伝わるやさしい雰囲気でした。
実際にシックエジュケーションさんの開催する学校説明会にも参加し、直接氏田さんに会ってみて、「留学エージェントを頼むなら氏田さんだ!」と確信しましたね。
さまざまな無料サービスを含めた留学エージェントがありますが、氏田さんが親身になってお話を聞いてくれたこと、そして安心感がシックエジュケーションさんを選んだ決め手です。
ーオーストラリアへは、どのくらいの期間留学されたのですか?
オーストラリアには、約1年半留学しました。
最初に3ヶ月ほど語学学校で学んだ後、MSQに入学し、MSQでは約1年2ヶ月リメディアルマッサージコースで学びました。
私は大学でスポーツ医療を学んだので、解剖学などの基礎的な知識はありましたが、専門用語を英語に変換するのに苦戦しました。まったく解剖学などについて触れてこなかった他の日本人の留学生は、とにかく授業についていくのに大変そうでしたね。
ー専門的な用語も多くて難しそうですね。MSQの授業はどのような感じでしたか?
一言でいうと、「めっちゃラフ(笑)」。
もちろんやるべきことはしっかりやりますが、あまりキチキチとしていません。先生との距離も近くていつでも質問しやすく、授業も自由に出入りすることができました。先生方も授業内容以上の技術を実践してくれたり、現場に出ないと分からないような知識も教えてくれるので、すぐに実践にうつすことができました。厳しい雰囲気ではなく、和気あいあいとしており、毎日学校に行って授業を受けるのがすごく楽しかったです。
ーその中でも、思い出に残っているエピソードなどはありますか?
MSQにはさまざまな生徒たちがいるのですが、ローカルの中にはセカンドキャリアとして学びたいという年齢層の高い方も多かったです。
ある日、クラスメイトのオージーの男性生徒が赤ちゃんを連れて授業に来たことがありました。「今日は奥さんが子供の面倒を見られないからごめんね〜」という感じで、周りの生徒も先生も「Welcome!」と寛容に受け入れて。授業中、教室内を赤ちゃんがハイハイでかけずりまわっていたのが記憶に残っています。(笑)
ーオーストラリアならではの面白くて素敵なエピソードですね。
MSQを卒業した後はすぐに日本に帰国されたのですか?
卒業後は、卒業旅行も兼ねてオーストラリアの近くにあるニュージーランドへ一人旅に行きました。その後、今の旦那さんがオーストラリアに遊びに来てくれて、二人でバイロンベイ旅行にも行きましたね。そして、卒業から1ヶ月後くらいには日本に帰国しました。
日本に帰国後は、東京にあるMSQの提携校で講師として約2年間勤務しました。はじめは大変なこともありましたが、今度はリメディアルマッサージを教える立場として色々と学ぶことができた貴重な経験です。
ーリメディアルマッサージの講師の経験もされたんですね。その後、ご自身のサロンを開業するまではどのような道のりだったのですか?
妊娠が発覚したタイミングで講師の仕事を辞めたのですが、出産してからしばらくは3年間ほどずっと自宅で子育てに追われる日々で。ようやく子供が保育園に行き始めて、自分の時間をもつことができ、「そろそろ働きたくて仕方ない!」という気持ちになりました。もともと家でじっとしているのは得意なタイプではないので、せっかくMSQでリメディアルマッサージの資格も取得して、講師として人に教えられる経験も持ち、やりたいことをやりたいと思いました。そして、サロンを開業することにしたんです。
ー学んできた知識を活かしてサロンを開業するなんてワクワクしてしまいますね!Shioriさんのこれからのプランや目標について聞かせてください。
やりたいことは、いっぱいあります!
日本ではまだまだリメディアルマッサージというものが浸透していないのが実情です。しかし、アロマやリラクゼーションなど数々のマッサージがある中で、リメディアルマッサージこそ日本人の需要に合っていると思っていて。肩こりや腰痛をはじめ、病院に行くまででもないけれど気になる身体の不調、心のざわつきや不眠症などの不定愁訴、毎日生活する中で暮らしにくさを感じている人々って多いと思うんです。リメディアルマッサージを通じて、そういった悩みを抱える人々の力になれたら嬉しいと思っています。
そのためにも、リメディアルマッサージをどんどん日本に広めていくこと。そして、広めていくには一人の力よりも多くの力で広めていく方がいいと思っています。セラピストの育成やリメディアルマッサージの普及をしていくことが、私の最終ゴールです。
ー最後に、これから留学する方や留学するか迷っている方にメッセージをお願いします。
迷っているなら、行った方がいい!
迷う理由がありません。
オーストラリアがもつパワーをぜひ感じてきてほしいです。こんなにも人々を惹きつけるオーストラリアの魅力、オージーの陽気な人柄。留学に行くだけで、世界が広がり、必ず自分の中で何かが変わるきっかけが見つかると思います。
まずはとりあえずやってみてほしいと強く思います。
<留学カウンセラー うじたかおりからのコメント>
Shioriさんがはじめてカウンセリングを受けにこられたときのことを
いまでもはっきり覚えています。
小麦色の肌で背がすらっと高く、スポーティーな雰囲気の大学生でした。
そのときに、きっとゴールドコーストののんびりとした雰囲気と、サーフィンができる環境がShioriさんにはぴったり!と思ったことを覚えています。
先日、MSQの校長先生のRhonaとお話をしたときに、Shioriさんは、勉強もしっかりとがんばり、具体的な夢をきちんと描いて、その実現のためにしっかりと進んでいったので、
今、こうして、ご家族に支えられながら、サロンを開いたのだわ、とおっしゃっていました。
ゆったりと時間が流れるバーレーヘッズのビーチとその雰囲気をそのまま日本に持って帰って、サロンを開いてくれたことがとてもうれしいと。
本当にそう思います。
世界のどこにいっても、ご自身がきちんと思い描くものがあれば、そこに向かって進んでいけるのですね。
引き続き応援しています!
Shioriさんのサロンのページ⇒こちら
vita
【追記】
日本の大学でスポーツ医療について学び、オーストラリアでリメディアルマッサージの資格を取得されたShioriさん。シックエジュケーションでは、そんなShioriさんとコラボして、これからリメディアルマッサージを学びに留学される人を対象とした「留学前の解剖生理学の英語準備コース」を現在企画中です。
MSQで実際に学んできたからこそ分かる英語の使い回しや、忙しい中で効率よく勉強できる方法など。
多くの人々が、少しでも不安を減らしてオーストラリアへ出発できるような準備コースにしたいと思っています!
(※詳細はまた決まり次第ご案内します)